2011年12月27日火曜日

ホワイトクリスマス

12月23日~25日、八ヶ岳へ行って来ました。
遠藤晴行ガイド主催、山岳ガイドグループイエティでの仕事です。


今回は冬山初心者の方々が主で、基礎練習から。
まずはアイゼンとピッケルを使った登下降を、アイスキャンディー横に在る通称ちびキャンディーで。
アイゼンで上手に立ち込むには、氷で練習したほうがキレイに乗れるようになるかもしれません。


で、お待ちかねの夕食は...


ホッケ焼きとサラダ、豚しゃぶです。
このホッケ、美味いんです。
そして手前左は極上ロール。
クリスマスイブイブ?
24日朝、廊下に置いてあった芳香剤が凍ってます...寒いっ。
快晴。
阿弥陀岳がよく見えます。
しかし...


この後赤岳に登頂したのですが、雲が出てきて気温がぐんと下がります。
荒れる予報も有ったので早々と下山。


途中でジャケットのジッパーが閉まらなくなった参加者の方。
応急処置としてツエルトを中に押し込み、ザックのチェストベルトとウエストベルトで固定。
ツエルトをこう使ったのは初めて!
午後は赤岳鉱泉裏でビーコン訓練。
デジタルとアナログを2種用意したのですが、デジタルは距離を示す数値に惑わされる!
という意外な意見?も出て、みなさん初めてのビーコン体験を楽しまれていたようです。






そして今日の夕食は...
霜降りのステーキ!
ポトフ。


このポトフの味付け、好きなんです。
ちょっと生姜が入ってるのかな?
温まります。


写真だとソーセージしか見えませんが、
色んな野菜や鶏肉がゴロゴロ入っていて、美味しい!
そして...
サンタの登場。


赤岳鉱泉の三代目、柳澤太貴くんです。
まだまだ若いですが、数年前に親父さんの太平さんの後を継ぐことを決意。






真面目で人懐こく、みんなに愛されている好青年で、つい応援したくなります。
がんば!太貴!




そして25日最終日。
参加者のうち、お一人を除きアイスクライミング...というかクライミング自体初めて。
とにかく登って貰いましょう!


この日は(も?)とても寒く、慣れないクライミングで手に力が入り、すぐに手が冷たくなってしまったようです。
2本登り、みなさん小屋へ退散。
新しい鉱泉名物の、本格インドカレーを堪能されていたようです。












アイスクライミングの上達法、色々有りますが...
私のオススメは氷にペンキで線を引き、使う場所を限定する、
コンペで行うバウンダリーという方法です。
初心者の方の場合、無闇に氷を叩き、とても効率の悪い方法で
登ってしまう事が多々有ります。
限定する事によって、効率の良い疲れにくい方法で登る術を
身に付ける事が出来るのです。




この日もアイスキャンディーは大賑わい。
ガイドや、アイスクライミング仲間が大勢集まり、アイスクライミングシーズンの始まりを実感出来、私も大いに楽しんでしまいました。


赤岳鉱泉はアイスクライミングの上達をするには持って来いのベースになります。
この冬、一緒に楽しんでみませんか?
お問い合わせはコチラまで。


たのしいたのしいホワイトクリスマスを過ごせました。

2011年12月19日月曜日

冬の八ヶ岳、始動。

12月17日~18日、八ヶ岳へ行って来ました。
今回は遠藤晴行ガイド主催、山岳ガイドグループイエティでの仕事です。

土曜日の天気は快晴。
まずは南アルプスの遠望をまずご覧下さい。


まきば公園あたりから撮影。

北岳。
バットレスが綺麗。

甲斐駒ケ岳。
まだ雪が少ないので、黄蓮谷のコンディションは?










美濃戸口にて2名乗せ、赤岳山荘まで。
※途中凍っている箇所も有るのでご注意下さい。


赤岳鉱泉に到着。
青空と大同心が迎えてくれました。















この日はアイスキャンディーで練習。

みなさん、今季のアイスクライミングは初めて。
発達中のアイスキャンディーは結構手強いので、明日のための良いアップになったようです。












日曜日は曇りで雪もちらほら。
稜線上は風が強そうです。
オマケに気温も低め...

遠藤ガイドは三叉峰ルンゼ。
私は裏同心ルンゼへ向かいました。


これはF1。
すでに4パーティが取り付いていました。

やはりシーズン始めの八ヶ岳のアイスは人が集中します。








こちらはF2。
右から登る方が多くボコボコになってますが、左のラインなど余り登られていないラインも、薄いですが氷はしっかりしています。
混雑を避けるため、今回は左から登りました。












この後、F2~F4の間で先行パーティを抜かさせて頂き、F5終了後に右のルンゼへ入り、大同心稜へトラバース。
あとはゆっくりと大同心稜を降りてきました。

今回は日本アルパインガイド協会の顧問ドクター、O先生と一緒だったので、凍傷に関する講義?を受けながら登って来ました。
凍傷で組織が死にその後治ったとしても完全に再生にはならないので、その箇所は冷えやすくなったり怪我の治りが悪くなったりする可能性が有るとの事。
要は凍傷になるな、って事ですね。

赤岳鉱泉に到着後、遠藤パーティと合流し下山。
そして、赤岳山荘に到着してのお楽しみは...


肉そばです。
温まりますよ...















今回、気温が低くカメラも不調。
次回からはカメラケースにホッカイロ必須ですね。

アイスも雪山もいよいよ始まり。
ウインタークライミングを楽しみましょう!